
私が住むカリフォルニアには様々な国の出身者が実に多く住んでいます。
中国人とインド人が特に多いんですが、一番多いのは何といってもメキシコ人。
ここで生まれた子供たちは幼い頃から流ちょうに複数言語を話している光景を見るのは日常茶飯事。
更にここは日本企業が多く集まるシリコンバレー。
海外では最も日本人が多く住むエリアです。
日本語補修校(小~高)だけではなく、日本語の託児所、プリスクール、日本語で学べる習い事を教える塾があります。
なのでうちの子たちをバイリンガルに育てるのは楽勝!と思っていた私。
子育てをして今年で8年目になりますが、
!というのも住んでいる国の言語がどうしても第一言語として強くなり、日本語が第二言語として弱くなってしまうんです。
バイリンガルのレベルの違い
バイリンガルに育てると一言で言っても、実は目指すレベルによって、子供本人と親の努力の量が全然違ってくるのです。
まずは親自身が子供に将来どのくらい日本語習得を求めているかをある程度考える必要があります。
以下それぞれの日本語習得レベルの目安を見てみましょう。
ベーシックレベル
単純な言葉や言い回しは言える。小学生レベルの読み書きができる。
日本の祖父母や親戚と意思疎通が図れるレベル。日本での生活は厳しい。
中級レベル
会話にはほとんど問題がないけれど不自然な言い回しをしたり、分かりにくい表現をしたりする。読み書きに関しては割と正確にできる場合もある。
日本の中学生レベル。日本で生活は問題ないが就職は難しい。
流暢なレベル
会話はネイティブスピーカーにかなり近いが、専門的な表現や、高度な文章の読み書きは本人がまだ努力する必要がある。
日本の大学生レベル。日本での就職ができるレベル。
ネイティブスピーカーレベル
第一言語としてその言語を使って思考し、普段の読み書きをする。
日本人の社会人レベル。
バイリンガルレベル
2言語全く同じレベルで使えること。
(例えば第一言語が1つあって第二言語が流暢レベルであっても2言語のレベルが違うので本当のバイリンガルとは言わない)
日本人の社会人レベル。
幼児期に出来ること
ここでは私が意識して取り組んできたことを紹介したいと思います。
- 親は日本語で話しかける
- 本の読み聞かせ
- 日本のテレビ番組を見せる
- 大人の会話を聞かせる
- 日本人のお友達を作ってあげる
- 日本語をコツコツ学習
- 日本に定期的に行く
アメリカに住んでいるとどうしても子供は英語で話すようになり、こちらとしても英語で話した方が本人に伝わるかな、と思うのですが、そこはグッとこらえて私は徹底して日本語だけで話しかけています。
私は子供が乳児期の頃から毎日5冊は本を読み聞かせてきました。
とにかく子供と一緒にいる時間は色んなことを話さなくちゃと思っても、なかなかネタが続かない時もありますが、本だったらいくらでも読んで聞かせてあげられます。
日本のヤフオクで中古絵本100冊セットを購入したのがとても役立ちました。
テレビは基本的にほとんど見せてなかったのですが、幼児期の頃は『お母さんといっしょ』を見せたり、ベ〇ッセの幼児教材を購読していたので、うちの子たちはその中の付録にあったしまじろうDVDにハマっていました。
最近は少し大きくなってきたので、日本のアニメも見せるようになったんですが、アニメキャラの言葉遣いを真似するようになりました。(笑)
家庭内では夫婦の会話は英語だと、子供がなかなか日本語ことばのキャッチボールの仕方を学ぶチャンスはありません。
なので私は日本の実家に電話をするときはわざとスピーカーONにして話をしています。
あと、他の日本人家族とお友達になって良くプレイデートをするようにしています。
これは日本人が多く住んでいる地域だと簡単ですが、あまりいない地域だと難しいですね。
うちの子たちは幼児期から日本語の託児所に入れていたので、そこで出会ったお友達らとは今でも仲良しです。
子供同士が英語で話すようになってはいるのですが、自分以外にも日本人ハーフのお友達がいるっていう感覚は本人のアイデンティティーを確立する上で非常に重要です。
日本語の塾に週一回入れてるのですが、そこで出される宿題と、普段から読み書きを毎日少しずつでもさせています。
やはり日本語は読み書きが特に小さいうちから頑張っておかないと、本人が付いていけずやる気を無くしてしまいますからね。
小1の長男は、英語が簡単だからと言って既に漢字の書き取りを嫌がる傾向が・・・
そこは何とかご褒美でつってやらせています。(笑)
我が家は毎年夏に2~3週間私の実家に帰ります。
そこで子供たちを私が昔通っていた幼稚園と小学校に体験入学させています。
その一時だけはグッと日本語力がUPします!
まとめ
以上のように、海外に住んでいると、親が母国語で話すからといって子供が自動的にバイリンガルになる事はまずないんですね。
海外に住みながら日本語を学ばせるのは、やはり親の強い意志と日々の努力が必須です。
私の場合は、本人たちが日本語も出来ることが誇りに思えるようになってくれたら、という思いで頑張っています。
最終的には子供にとってプラスになると信じてできる範囲でがんばりましょうね!