私は大学時代にアメリカに短期留学しており、そのときに出会ったアメリカ人の男性と学生結婚しました。結婚してからは、彼の出身国であるアメリカで暮らしていました。彼と結婚していた期間はごく短いものであり、子供はいませんでした。

離婚の原因は一言で言えば、彼と私の生活のすれ違いだと思います。知り合った学生時代には二人ともキャンパスライフを満喫しており、彼はよくデートに誘ってくれました。彼の運転する車でドライブに行ったり、ハイキングに出かけたり、二人で過ごす時間は多かったと思います。

しかし、大学を卒業してから彼はセールスの仕事に就き、アメリカ中を出張で回る生活を送るようになりました。彼は出張先から電話してくれたり、おみやげを買ってきてくれたりして気を使ってくれていたと思います。ただ、彼に会えない日が長すぎて、ほとんどの時間を一人で過ごすのに私が耐えられなくなりました。そして、彼のほうも泣いてばかりいる私を子どもっぽいと感じるようになっていたようです。心なしか電話の回数も減り、電話があってもほとんど会話もなく終わることが増えました。

ある日出張から帰ってきた彼とケンカになり、どちらからともなく「離婚」の話になりました。離婚話が出てから苦労したのは、彼の家族が仲裁役として話に入ってきたことです。彼の家族はとてもよい人たちであり、私のことも実の娘のように大切にしてくれました。それだけに私たち二人が離婚するということにとても心を痛めていたようです。彼の両親に「離婚して日本には帰らないよね?」と問われると、はっきりとは答えづらく、あいまいな状態が続きました。

離婚話が出たばかりの頃は、私の中でも離婚することに迷いがあったのだと思います。しかし、時間をかけて自分の心と向き合っているうちに彼のためにも私のためにも離婚したほうがよいと思うようになりました。とても悲しいことではあるものの、彼のほうも私と会わない時間に離婚への決意を固めていったようです。最終的には彼と私は落ち着いた状態で話し合いをし、離婚して別々の道に進むことになりました。

国際結婚を後悔するのは、「彼と私が同じ国の出身であれば、もっとうまくいくのではないだろうか」と考えてしまうことです。彼には「アメリカ人の恋人が似合っているのではないだろうか」と勝手な想像に悩まされることもありました。また、アメリカ人である彼の考え方が、私には理解しづらいと感じることもあり、文化の違いを感じました。もちろん、今でも彼との結婚生活を後悔しているわけではなく、短い間ながら、彼と結婚生活を送れたのは幸せだったと思っています。