アメリカに住んでいると離婚という話は結構聞きます。

と言っても日常的にみんなが話題にする事は無く、どうしたってマイナスな話なので病気になった場合などと同じくらいに気を付けて話題に出されます。

私自身離婚経験者ですが、なかなかそのことを人に話すことは抵抗があってなかなかできません。。
よほど親しくなったり、言わなくちゃいけない事情があるときだけ言います。

割と周りでは離婚して何年も経っていると口にし易いようです。

感覚的に離婚というのはちょっと深刻な病気になったと同じくらいの話題性です。

アメリカの離婚率の推移

私は現在アメリカ在住ですが、アメリカでは本当に離婚経験者がたくさんいます。

それをさいしょに感じたのはこちらの企業で勤め出してから。
社員の構成は男女共に様々な年齢で、場所柄人種も様々ですが、150名規模の小さい企業だったので、社員全員のことをほぼ把握していました。

往々にしてアメリカ人の場合は(役員から作業員まで含め)バツ1、2が全体の2割くらいいたんじゃないかと思います。

更に身近な家族の中に離婚経験者がいる社員も含めると、全社員の6~7割といった印象。
これは日本の感覚だとびっくりしますよね!

最近でこそ離婚は日本でも増えてきましたが、身内に離婚経験者は普通そんなにいないですよね。

アメリカ人とだと、ステップマザー(父親の再婚相手)がとか、ステップブラザー(義理の兄弟)がとか、ステップドーター(自分の再婚相手の娘)が、などと普通に会話で出てきますから。

なのでアメリカ社会全体で離婚経験者は全くと言っていいほど特別視されていません。

実際アメリカで、1990年~2016年の間の離婚率の推移は92年の4.8%をピークに減少傾向にあり、2015年に3.1%と最も低い結果だったようです。(参照:www.statista.com)

それはこちらの記事にも書きましたが(「アメリカの高い離婚率から思うこと」)学生結婚など若い人たちの結婚率が下がったことが理由とのこと。

学生結婚とかできちゃった結婚は日本でも離婚率が高めですからね。

アメリカでよくある離婚の原因


それでは、離婚の良くある原因というのを以下にご紹介します。
結局はどれも万国共通なものが多いようですが、中には欧米ならではのものもあるようです。

浮気・不倫

婚姻関係にある間にどちらかが浮気や不倫をすること。
これは単純に浮気をした方が悪いという簡単な話ではなく、そこに至るまでには夫婦関係に不満があったり既に関係が破綻していることがベースにあり、ふとしたことがきっかけで気付いたら浮気をしてしまうということが多いそう。

金銭問題

これも良くある典型的な離婚原因の一つ。
生活費、社交・娯楽費、教育費、住宅費、老後資金、などなどお金は人生を送るうえで全てに係わるものです。

お金の使い方がそれぞれ違っていたりするのは当たり前。
夫婦のどちらかが浪費家だったり、逆にケチだったりすると、もう一方がストレスを感じます。

コミュニケーション不足

コミュニケーションが良くとれているということは夫婦の絆には不可欠です。
意見が合わないことは他人同士だから当然たくさんあります。
そういう時に相手をあくまでも尊重する形で正直で建設的な話し合いができなかったり、諦めて何も言わなくなったり、もしくは相手を攻めるような言い方をしていると、いずれ夫婦関係は破綻します。

頻繁に喧嘩をする

何かにつけて文句や不満をぶつけたりして、もう一方もそれに対して攻撃的になり、そのパターンの繰り返し。相手が理解してくれないことに対する不満をぶつけて言い争うばかりで、何の解決にもなるどころか関係はどんどん悪化します。

体重の増加

これはちょっと酷いと思われるかもしれませんが、現実として良くあるそうです。
相手の体重増加が原因で魅力を感じなくなったりすることと同時に、体重が増えることで自信を無くして性格がネガティブになると、夫婦で楽しい関係を築きづらくなります。

アメリカでの離婚事情。子供のことについて


アメリカでいくら離婚がある意味「普通」といっても、やはり当の子供にとって両親の離婚は非常に辛いことで、実際に多くの場合、短・長期的に両親の離婚が子供の様々な問題の原因になります。

両親が離婚時の子供の年齢にも寄りますが、傾向として幼い年齢のほうが、離婚後の生活に順応が早いということも言われています。

ですが実際はケースバイケースで、離婚前でも両親がしょっちゅう喧嘩をしていたり揉めていると、その環境下にある子供は大きなストレスを抱えます。
その場合は両親が離婚することによってもうそういった言い争いは聞かないで済むということでホッとする子もいるそう。

離婚協議中の両親は大抵自分たちの問題に必死で子供を充分に配慮することは難しく、その間に子供は情緒不安定になったり、学校で問題行動を起こしたり、学力が低下するといったこともあるそうです。

離婚の一番の被害者は子供。
それは間違いありません。

そこで少しでも子供の心の傷を深めない努力をすることが大切なのです。

アメリカで離婚後の子供の養育費

では子供の養育費はどうなるのでしょうか?

アメリカは各州でFamily Law(家族法)が定められ、離婚はその法律の下管理されており、各州で規制内容は少しずつ違います。

私が住むカリフォルニア州の場合は、離婚両当事者が子供が18歳になるまで扶養する責任があります。

法律で定められているガイドラインに従って計算されますが、通常は親の子供と過ごす時間と収入をベースに計算されます。

アメリカで離婚後の財産分与はどうなるの?

アメリカで離婚した場合に財産分与はどうなるんでしょう。

それもやはり各州の法律で決められているのですが、カリフォルニア州の場合は、婚姻期間が5年未満だったり、子供がいなかったり、不動産を所有していないと離婚手続きは非常に簡単。

ですが婚姻期間が長かったり、資産があったり子供がいる場合などは、協議に時間が掛かります。

実際は財産分配と養育費などに関しては論争となるケースが多く、専門の弁護士が雇われることがほとんどです。

私自身もこの期間は非常にストレスが大きかったです。
離婚協議は大体8か月掛かりました。

あのようなことは出来れば二度と経験したくありません。。

アメリカで離婚したら私の永住権(グリーンカード)はどうなるの?

せっかくアメリカ人と結婚して永住権を取得したのに、離婚したらそれを失っちゃうの?と不安になっているかもしれませんね。

アメリカ人と結婚してさいしょに永住権を申請した際は、2年間の条件付き永住権というのが発給されます。

それは外国籍の人間が不法にアメリカ永住を企てないための対策です。

その永住権の有効期限が切れる90日前から更新手続きができるのですが、通常はそこで本人とアメリカ市民配偶者両方のサインが必要となります。

ですが、本人のみのサインで申請することは可能ですが、その場合はそもそもの結婚が正当だったかどうかを様々な資料で証明する必要があります。

ちなみにさいしょの2年間だけの条件付き永住権が更新されたら、有効期限10年間の永住権が発給されます。
その後の更新の際は本人のサインだけで済み、特に離婚が影響することはありません。

まとめ

いかがでしたか?
アメリカの離婚事情。

ざっとまとめてみましたが、大体の現状を把握して頂けたかと思います。

離婚は特に子供がいる場合はアメリカ人同士でもかなりストレスが大きく、出来ればそうならないように、より多くの人たちが幸せな結婚生活を送れることを願っています。