
イギリス人の彼との出会い
私は現在49歳です。
大学を卒業して1年アメリカに留学しました。
帰国してから、非常勤講師、塾講師、自宅で個別指導をして英語を教えています。
留学経験のある人だったら、帰国してから外国人と友達になりたいと思う人は多いと思います。
日常会話には困らないし、異文化に触れることが出来るし、生活に刺激があってとても楽しいので私も何人か外国人の友人を作りました。
そんな中で出会ったのが、イギリス人の彼でした。
友人宅で、イングリッシュパーティーがあるからと声を掛けて貰ったので、とても楽しみにして出かけて行ったパーティーで出会いました。
少し年上だった彼は世界中を旅したことがある人だったので、初めからとても興味深い人だなと思っていました。
彼も、私が旅行好きで一人で旅をしていることを伝えると「とても素敵なことだ」と笑顔で話してくれました。
好きだとか、付き合いたいとかそんなことよりも、一緒に過ごして話をしていることがとても楽しかったことを覚えています。
日本人男性とは違った話題
その時彼が話してくれたアフリカの動物達の事や勇敢なマサイ族の事がずっと心に残っています。
彼は10代の頃、アフリカに住んだことがある人でした。
時々、一緒にいると「雨のにおいがする」とか、鹿を見ていた時に「手の出し方が悪い。総いう風に手を出すと、相手は君を敵だと思うよ」とか、聞いたことのない話をしていました。
私は、彼の話を聞いてから数年後に、どうしてもアフリカに行きたくなって一人で行ったことを覚えています。
緑色の大地を悠々と歩くマサイ族や動物達の様子は、彼が話してくれたままでした。
イギリス人の彼と付き合って良かった点・悪かった点
彼と一緒にいて良かったことは数えきれないほどあります。
いつも、どこにいても気遣ってくれてお土産を買って来てくれたり、綺麗な石を拾って来てくれたりしました。
いつも、君が好きそうだったからとか君にとても似合うと思ったからと言ってくれることがても嬉しかったです。
彼がプレゼントしてくれたドレスやサンダルでコーディネートして、彼に会いに行くととても喜んでくれました。
いつも自分の気持ちをストレートに表現してくれたので、私は大切にしてもらっているのだと感じることが出来ました。
言葉や態度がなくても分かり合えると言いますが、やはりはっきり表現してもらうと嬉しいかったです。
いつもお互いを気遣って大きな喧嘩や口論はありませんでした。
でも、何かあったら「話し合おう」と言って,とことん話が出来たことは良かったです。
残念だったことは、言葉のことです。
もう少し、彼と深い話をしたかったです。
私の英語力が足りなかったばかりに、どうしても自分の伝えたいことが表現できなかったことがありました。
彼が、どんなに待ってくれても言えなくて、そんな自分にイライラしていました。
彼は今頃どうしているかなと、時々思い出します。